婦人科鍼灸


世界保健機関WHOは、赤ちゃんを授かりたい夫婦が避妊をせずに生活をしていて2年たっても妊娠しないことを医学的に不妊症と定義します。
不妊の原因は様々ですが、特に現代社会の色々な現代病によって7組に1組の夫婦が不妊症のため悩んでいます。
女性の身体で妊娠に深く関わる器官は、卵巣・卵管・子宮などです。
卵巣で育つ卵子は年齢と比例して質の変化は速いです、
7歳の倍数によって(7歳×5)35歳と(7歳×6)42歳の差が50%から20%以下下がりますので、早めに病院で検査を受け、妊娠を妨げる原因があるか調べてみましょう。
倍数について、下のページも参考できます。
7と8の倍数なの?|女は7の倍数、男は8の倍数。

東洋医学の原典ともいえる文献『黄帝内経』には、女性は7の倍数の年齢、男性は8の倍数の年齢で「節目 の年齢」、これは成長や加齢にともなう体調の周期的、生理的な変化が訪れると記されています。その年齢になったら病気の手前とされる未病(みびょう)の症状がないか、常に体の状態をよく把握する ことが大切です。
女性は(7×2)14歳になると天癸に至る、生理が始まり、妊娠ができます・・・
男性は(8×2)16歳になると天癸に至る、陰陽和盛、精力が完成・・・
天癸とは、陰精とも言います、天干の甲乙丙丁戊己庚辛壬の陰水に属して、先天からの気はきわめて生を溜めて、だから天の癸と言われます。
女性は(7×7)49歳になると天癸竭、生理が終わり、もう排卵しない。
男性は(8×7)56歳になると天癸竭、精力が不足して、もうそろそろ限界です。

東洋医学の不妊について考え方

八綱弁証によって立証、寒熱、虚実は生理周期の変化によって分類する。
正常(2W×2W28日)

寒証:生理周期は五週間以上があり。月経量は少ない、生理痛が少ない。
熱証:生理周期は三週間未満で月経量は多いし、生理痛もあり。
虚証:生理不順、不定期な血虚、血瘀、肝鬱、三か月以上無月経の場合は心 腎陰虚。
実証:子宮内膜にある毛細血管の血液循環が良く、受精卵は着床しにくい。

※ 陰湿遅滞、任督二脈不通、衝脈交叉不能

黄帝内経「素問」には男女とも「腎気」が充実し、衝脈、任脈、督脈が相通じることによって精気があふれ、陰陽が調和して生殖が可能と記載される。
衝脈は任脈と督脈と同じ子宮から起こり、脊柱の深部をめぐって、前は陰経諸脈、後は陽経諸脈に交差したり、合流したりして十二正経の海となり、一源三岐と言われる。

衝脈の流注:胃経の気衝→腎経の横骨→大赫→気穴→肓兪→石関→幽門腹部を上行し胸部に広がってめぐり♀、更に上行して喉に行き、左右分けて合流してさらに上行して口唇にめぐる♂上行支脈は、胃経と腎経と並んで胸部に(♀)広がって、咽喉部を通り、左右分枝して口唇をめぐる(♂)。
下行支脈は、腎経に沿って、三陰交、太谿、その後二手に分かれ、一方は足少陰腎経と合わさり、足の三陰経に精気を注ぎます。もう一方の支脈は、足背を走り親指の間の太衝に入り、肝経と合流する。また、衝脈は妊娠や月経とも関係があります。
太衝脈が盛んになると月経が定期的に始まるとあり、太衝脈がおとろえると天癸が渇き、血の道が不通となるとあります。この太衝脈は衝脈を指します。

衝脈は血海で子宮より発生します。このため脈気がおとろえると生理不順。不妊。不正出血。流産が関係あります。また、走行中に胸部に散るために息切れ。胸腹部痛。心窩部痛。胸部の膨満感。嘔吐。腸鳴。浮腫。下痢などが起こります。

中医学の診断では大きく実証と虚症に区別し治療をします。

女性の場合
実証:子宮内膜にある毛細血管の血液循環が良く、受精卵は着床して安定しやすい傾向があります。
虚症:子宮内が冷えるため、受精卵は着床しにくい状態になります。

不妊症は男女ともに気質的な異常の有無を診断し、原因を除去することは言うまでもありませんが、近年、こうした気質的な原因がないのに子供ができないと訴える患者さんが増加しているようです。このような方々に対しては、中医学が有効な治療手段となるはずです。
その原典となる黄帝内経「素問」には男女とも「腎気」が充実し、陰脈、督脈と衝脈が相通じることによって精気があふれ、陰陽が調和して生殖が可能と説いています。

♪陰陽調和、気血順通のために、任脈衝脈督脈この三つの奇経は同じ胞中(女子胞子宮)起こり、
会陰に めぐっているから、一源三岐という経絡、生命の経絡とも言う。
♪血行促進のため、足の厥陰肝経
♪精神安定のため、手の少陰心経
♪ 陰気上行のため、鍼灸兼用、中極、石門、中脘(梅花灸)、関元、三陰交、神闕(生姜の隔物灸)
♪ 奇経八脈の八宗穴は十二正経で満ち溢れた気血は奇経八脈へ割り振られ奇経に蓄えられる。
いつか、十二正経の気血が足りなくなければ奇経から補うことができ、
一つ一つの奇経が別々の銀行みたいな役割を担う。

☆任脈、督脈、衝脈及び奇経八脈の八宗穴と不妊治療
任脈(陰脈の海)手の太陰肺経列缺ーー陰蹻脈(腎経の別脈)足の少陰腎経照海
督脈(陽脈の海)手の太陽小腸経後谿ー陽蹻脈(膀胱の別脈)足の太陽膀胱経申脈
衝脈(正経の海)足の太陰脾経公孫ーー陰維脈(各陰経の絡脈)手の厥陰心包経内関
帯脈(正経の束)足の少陽胆経臨泣ーー陽維脈(各陽経の絡脈)手の少陽三焦経外関

生理不順太り過ぎやせ過ぎ,手足の冷えイライラする気分の落ち込みなどなどの原因で自律神経とホルモンのバランスが崩れてしまった時は、調整しなければなりません。東洋医学の調整手段はまず、足陽明胃経と足太陰脾経から始めます。
ただ、体質改善のため、時間はかかってしまいます。年齢や性別によって(女性は七歳、男性は八歳)個人差はあります。御了承ください。

基礎体温の把握
毎日基礎体温を測り続けると色々なことが分かります。月経周期に伴う、体調の変化、排卵日やホルモンの分泌状況、妊娠を妨げるトラブルの可能性などなど、受診する上で貴重なデータとなります。

卵子と精子では受精可能期間に差があり、卵子は排卵後12~24時間。精子は射精後3~5日と言われています。排卵の時にすでに精子が卵管にたどり着き卵子を待ち受けている事が最も効率が良いので、排卵日を含めて前5日間くらいが妊娠率が高まる日となります。

ご夫婦共に日頃から、健康的な生活(栄養・睡眠・運動)を心掛け、タバコとお酒はやめましょう。
たまに短期旅行もお勧めます。
三吉鍼灸整骨院は、妊娠しにくい状態を改善して、妊娠しやすい身体作りをお手伝い致します

産後ケア

産後の骨盤は必然的に開いてしまうのです。6割以上の方が産後に体型が崩れています。恥骨結合が緩み、また、仙骨も歪むことで骨盤全体が広がることになります。その骨盤の緩んだ状態をそのままにしておくと、腰痛になったり、妊娠前の体型に戻りにくくなったりすることがあります。
妊娠前のスタイルに戻るため、産後の3週間以後、早めに骨盤矯正をすることをお勧めます。
産後の後と哺乳の体は飲食スタイルが変わりますので、足の陽明胃経をさらにケアしなければならない。育児の為、睡眠不足、産後の疲れ、むくみ、育児の不安などなどのストレス・・・精神的にも肉体的にも負担のかかることばかりですが、このように身体に溜まった疲労を一日も早く解消しなければならない。日常生活のアドバイスや、ストレッチ指導、運動療法等を組み合わせて貴方に合わせた治療のお手伝いをさせて頂きます。

治療時間と料金
一回料金:5,800円, 治療時間:60分前後す

更年期障害

中医学では、女性の体は七年ごとに変化すると考えています。
身体の中では、生まれてくるとすぐに生命活動を維持するための基本物質である「精」や「気」「血」「津液」が充実しはじめます。そして、精神的・肉体的な発育が整う十四歳前後になると、全身を十分に満たしたこれらの基本物質は、あふれるようになります。
最初は気血の量が不十分なので、初潮後しばらくの間は月経周期が不安定です。しかし、衝脈や任脈が気血で十分に満たされるようになると、月経周期は安定するようになります。

やがて四十九歳前後になると、腎の機能がおとろえはじめます。腎のおとろえが一定レベルを超えると、衝脈や任脈を流れる気血の量が減りはじめ、子宮が血で満たされることが徐々になくなってくるので、月経周期や月経期間が乱れたり、経血の量が少なくなり、ついには閉経になります。

 症状
月経不順、眩暈、心悸、心煩、イライラ、汗かく、怒り易い等を特徴とする。
大きく次の二つのタイプに分かれます。

肝腎陰虚:月経量少、顔面紅潮(のぽせ)、手足心熱(ほてり)寝汗、眩暈、口乾、皮膚乾燥、怒 り易い、耳鳴、腰や膝だるい、便秘、舌紅、苔少、脈細数。

脾腎両虚:月経量多、色淡、顔色良くない、精神不振、寒がり、食少、軟便、脱力感舌淡、苔少。

美容鍼

鍼灸美容にはWHO(世界保健機構)でも正式に認められており、特にここ数年、健康志向の高い欧米諸国で注目され、鍼灸で美容には高い評価を得ております。
東洋医学では、身体の健康なくして美容は実現できない健美という考えがあり、 皮膚面だけの美しさを追求する西洋医学的な考え方とは大きく異なります。
皮膚は内臓の鏡」と言われるように、お肌の状態は体内の健康を顕著に表すばかりでなく、精神的な不安定さは自律神経のバランスを乱しお肌の状態にも表れるのです。
鍼灸というのはツボとツボを組み合わせる(経絡治療)ことにより心身共に健康な状態を作り出し、その心身への効果がお肌へと表されます。結果的に鍼灸治療が美容効果へと繋がることとなります。
ただシワなどが気になるからと顔や頸部に鍼を打つという美容鍼では、なかなか美容効果は期待できないというのが現実です。

体の至る所にツボはあります。そのツボにはお互い関係しあう種類に分けるとこができ、分類されたツボ同士を繋げることを経絡治療と呼びます。

そしてそのことを踏まえて美容鍼灸を語るとすると顔には陽気(エネルギー)が集まるとされています。それはもちろん手にも足にも集まるのですがこれらは三本の道筋(三陽)といって種類がことなります。手の三陽は手指から顔に注ぎ、足の三陽は顔から足指先に流れてゆく道筋をたどります。
よって、顔だけに刺すと、美容の効果としては逆効果になり、反対にシワを引き起こす原因となることもあります。これが東洋医学の真実です。

もし、本当の東洋医学美容を受けたいのでされば足にある胃に関係する足三里というツボを選択するのが本当の鍼灸美容であると言えます。このことは自信を持って断言できますので是非、実際に治療を受けて体感していただくことをおススメ致します。
必要な東洋医学、解剖学、生理学、臨床医学などの知識に加え、経験から培った心地よくそして確実な「治療力」を存分に活用して顔の部分だけでなく、筋肉の構造や骨格、経穴の意味、経絡の流れなどを考え、皆様一人一人に合わせた施術を行って美容鍼灸治療をご提供いたします。

美容鍼効果

美容の仕組み鍼灸の経絡刺激で、美容鍼は真皮層や皮下組織を刺激することで、サイトカインが活性化し、タンパク成分やリンパが流れ出すことで、筋肉の血流・リンパの流れを改善し、コラーゲン・エラスチンの代謝が活性化され、古い組織が新しい組織に生まれ変わります。新陳代謝を促進して老廃物をどんどん体外に出して芯からキレイになりますが、外的刺激が体内に入らないように守ったり、体内の水分が蒸発するのを防ぎお肌の潤いを保ったりしています。
タルミ、シワ硬くなった筋肉をやわらかくしたり、低下した筋力を向上させることにより改善します。 美容鍼灸で皮膚の内側に刺激を与えることで、血流やリンパの流れを改善し、その結果、肌サイクルが整うことで、その結果、みずみずしい潤いと弾力とハリのあるお肌に蘇えります。肌が若返るのです。

例えば、経絡治療を行う手の陽明大腸経の三間と労宮の間を通す鍼灸は女性のほうれい線へアプローチする一つの手段です。

当院では、貴方の体に合わせる為に、貴方の美容コースの治療計画を立てさせていただきます。

料金と時間

一回治療:5800円
治療時間:約60分