東洋医学では、臨床上に陰陽五行の変化によって立証して、(陰・陽)、(表・裏)、(寒・熱)、(虚・実)を確認する上に、経絡とツボを組み合わせて、鍼灸推拿、漢方薬で治療を行います。
腰が痛いから、腰に鍼で刺す、肩こりだから肩にお灸をすえることじゃなくて、腰痛になる原因によって、足に鍼とか、お灸をすえることもあります。
まだ、同じな腰痛でも、男女、季節も考量しなければなりません。
例えば、鬱【うつ】
最近は気分の落ち込み、不安感、浅い眠り、食欲不振、どんなことに対しても、興味がなくなった。知らずに一か月ぐらい経過していたら、うつ病の可能性が高いと考えます。
東洋医学の考え方は肝→心→脾→肺→腎の順番がありますが、気分の落ち込みによって脳の反応も変化され、食欲が落ち込み、体がボロボロになります。
うつ病の原因
1 心理的なストレス(心気両虚)
2、脳内の変化(心腎陰虚)
3、なりやすい体質(心脾両虚)
うつ病の症状
①、心理的なストレス:過労や対人関係のトラブル、離婚や死別といった生活上の問題が原因となるストレスです。
②、脳内の変化:心理的なストレスがきっかけとなり、そのストレスで脳の働きのバランスが崩れることで、意欲・興味の減退、仕事能力の低下、抑うつ、不安な気分の働きで「感情」が生まれます。最近の研究では、ストレスを受けることで脳の一部の神経細胞の形に変化が生じ、それによって感情や考え方にゆがみが起きるのではないかと指摘されています。
③、なりやすい体質:さまざまな体の不調が現れます。体の不調としては、睡眠障害や疲労感・倦怠(けんたい)感、首・肩のこり、頭が重い、頭痛などがあり。
うつ病は、精神科や心理内科の専門医でも診断が難しい病気です。血液検査や画像検査などで何も異常が見つけることができません。結局、原因不明、様子を見る、安定剤、睡眠剤、胃薬など処方箋出すことが多いらしいです。
東洋医学では鬱の治療方法は、まず、日常生活にかけるストレスを緩和しなければならない。睡眠の質、腸内環境を整えることを最優先で考えます。特に胃脾の経絡からのアプローチで、ココロが感じる日常でのストレスをケアして、欲が少し出てきたら、腸と脳は互いにコミュニケーションを取って、心腎相交の良い循環に戻るため、ウツ病を治していきます。
ウツ病にはよく使う経絡は手少陰心経と手厥陰心包経、足陽明胃経と足太陰脾経
女性:膻中、気海 男性:命門、大椎、
寝る前に神門と三陰交を同時に5分ぐらいマッサージすれば、深い睡眠にとても有効です。
秋末、初冬頃、肺が弱くなり、手の太陰肺経の原穴太淵も使います。朝3~5時頃、咳で目が覚める場合は、裏表関係で手陽明大腸経の合穴曲池を鍼しましょう。
手の太陰肺経 12-1
一、気血流注
起:中焦(中脘)に起こり
絡: 下がって水分穴で大腸を絡んで、かえりで横隔膜を通り、肺に属する、
分:列缺穴より手陽明大腸経の商陽に連なる。
【五要穴】
本穴:太淵、募穴:雲門(臨床応用)絡穴:列缺、郄穴:孔最
少商(井木)魚際(栄火)太淵(兪土)経渠(経金)尺沢(合水)
二、 生理作用
肺は相傅の官、気の本。
外は皮毛に合し、皮膚を温め潤し、外邪から守る。
鼻に開竅する(大腸の表裏)。
肺は宣発、粛降の作用がある。
肺は呼吸を通じて、天の陽気と地の陰気を体に取り入れる。
宣発、発散して濁気吐き出す肺の働き、
粛降、下降して清気を吸い込み、腎の働き。
水の上源ともいわれる、後天の気と津液を肺によって全身に散布するから、すべての臓腑の生理活動が関わって「肺は百脈に朝ぐ(そそぐ)」といいます。
三、中医臨床症状応用
1、宣発と粛降不順:外邪によって、気と水道が不通:咳、痰、鼻不通、浮腫、無汗(男性なら気を付け)。
2、肺気虚:脾虚によって体中には宗気弱い、体表面には衛気弱いから、無力咳、喘息、息切り、浮腫。
3、肺陰虚:虚熱上炎、長期的から咳、咽頭の乾燥、五心煩熱。
4、実 症:肩、背痛い
5、虚 証:肩、背寒い、トイレが近い、
四、個人的臨床に使う穴
肺は五臓六腑の中に唯一ある程度コントロールできる臓器です。(募穴が雲門に)肺と表裏関係にあることにより、大腸の疾患である痔を肺経の孔最穴で治すこともあります。
- 尺沢と孔最:喘息と咽頭炎や肺結核
- 列缺と孔最:頭痛、寝違い
- 天府と侠白:鼻血に止まる
- 少商と大椎:退熱
- 魚際、経渠、照海:咽頭炎
- 迎香透上迎香と印堂:花粉症、鼻腔疾患
五、子午流注の肺経
寅時(3~5時)肺の働く時間です。
肺=気、心=血。 痛い場合は実症で、怠くて重い感じする場合は虚証である。
表裏を利用して診断して治療する。 背部にある肺兪と大腸兪の兪穴を交叉してよく使う。
経絡の取穴は順補逆瀉でちゃんと遵守しなければならない。
手の陽明大腸経12-2
一、気血流注:
起:商陽に起こり、
絡:大椎穴に至って諸経と合流して、次にグルッと首を回って、下って鎖骨上窩欫盆を経て下行し、肺を絡い、下って膈を貫き大腸に属する。
分:欫盆穴より別れて、さらに上にのぼって行き、頚部を通って、頬→下歯中→左右に分かれて口を挟み、鼻下の人中に交わり、左右交叉して、鼻孔を挟んで迎香穴に終わる。迎香穴から足陽明胃経の承泣と交わります。
【五要穴】
本穴:商陽、原穴:合谷、募穴:天枢、絡穴:偏歴、郄穴:温溜、
商陽(井金穴)二間(榮水穴)三間(兪木穴)陽谿(経火穴)曲池(合土穴)
二、生理作用
大腸は上が回盲部に接し、結腸と直腸を含め、下にS腸、直腸と肛門に接する。
私達が食べたものは、丸一日かけてじっくりウンチになって行きます。
小腸で栄養分が吸収され、その残りカスが大腸に運ばれて、通過しながら水分が吸収されます。
大腸は糟粕を伝送して排泄する。 燥熱、津液の不足により便秘、寒湿、熱湿なら泥便か下痢になりやすい。重要なのは、通過の速度。早ければ、柔らかウンチ、遅く排泄すると、便秘の要因です。
三、臨床症状
東洋医学的に考えても、今の西洋医学での大腸と大きな違いはありません。しかし、東洋医学では大腸は肺と密接にかかわって、互いに表裏をなすと考えられています。大腸に障害があるものは皮膚疾患が多いのが特徴です。大腸の疾患で痔を肺経の孔最ツボで治すこともあります。臨床上にほぼ毎日使う大事な経絡です。特に合穴の曲池穴は非常に重要なツボです。合穴は「逆気泄之」といわれていて、大腸の働きを整えることができます。便秘、下痢などの大腸と関連な症状に対して効果があります。経絡は流注は肩の周囲に通るし、下顎、上顎、鼻の両サイドにも通るから、以下の症状には効きます。
1、肩部疾患:外側外転困難は大腸経、片手で髪をとかして困難は三焦経、
後ろにエプロンを結ばない時に、小腸経
2、皮膚病、3、実症:歯が痛い、耳鳴り4、虚証:歯が寒い
四、個人的臨床に使う穴
開四関調真気、左右四つの大気穴(合谷、太衝)-→痛めとめ、消炎 。
大腸と表裏関係にあることにより、手太陰肺経の疾患である皮膚疾患を大腸経の肩髃・曲池・手三里・合谷などのツボをよく使います。
① 肩関節外転障害、首コリ:肩髃、曲池、手三里、合谷
② 眼疾患:曲池と巨骨
③ 血圧、頭痛、歯痛、顔面の疾患: 合谷、偏歴と温溜
④ 全身に消炎鎮痛穴: 曲池と曲泉
⑤ 美容、油性顔面: 合谷と足三里
⑥ 捻挫、ぎっくり腰、五十肩、寝違い:手三里と腕骨及び合谷
⑦ 風邪予防:大椎、缺盆
足の陽明胃経 12-3
一、気血流注
起:承泣に起こり
絡:上歯に入り、口唇を挟み承漿穴に交わる、次いで口を出て唇をめぐり、下り、缺盆穴に入り、膈を下って胃に属し、脾を絡う。分:①缺盆穴より、下って気衝穴に入り、大腿前外側を下り
②足三里より、下腿前外側を下り、本経に合し、第2趾外端歴兌に終わる。
③衝陽穴より、第1趾に至り足太陰脾経の陰白に連なる。
【五要穴】
本穴:足三里、原穴:衝陽、募穴:天枢、絡穴:豊隆、郄穴:梁丘、
歴兌(井金)内庭(栄水)陥谷(兪木)解谿(経火)足三里(合土)
二、生理作用
胃の噴門で上脘にあたり、幽門で下脘にあたり、これを合わせて胃脘とも呼ばれます。 胃は受納腐(じゅのうふ)熟(じゅく)、水穀は皆入于胃、消化し、五味に分解し、昇清降濁(しょうせいこうたく)を司ります(つかさどります)。 後天之本、倉稟之官(くらりんのかん)、五臓(ごぞう)六腑(ろっぷ)之水穀之海、化気生血の源泉である。 本経絡の豊隆は女性の二次性徴と生殖機能及び衝脈と関りが深く、七歳の倍数の五(35歳)で陽明脈が衰え、顔のしわが増え、知らずに髪が抜け始める。胃は脾と表裏関係があり、脾経の経穴を使って治療するのは当たり前な手法です。
三、臨床症状
子午流注は(辰刻07:00~09:00)時間と経絡の関係を臨床に応用したもの。 本経絡の流注を見ると、最大の経絡太陽膀胱経絡と任脈と督脈繋がっているから、霊魂の経絡と言われるほどの存在感がある。どんな症を改善する前に、まず胃脾の土台を確認するべき、土台が崩れると、治療前にまず修復しなければならない!単純に言えば、食べられる、二便は調子は
手陽明大腸経の迎香から上に上がり、足太陽膀胱経の睛明穴も通過し、承泣を通り上歯の中に入り、地倉に出て、そこから唇を回り任脈の承漿で交わります。 大迎→頬車→下関→頭維に行った後、額の中央にある督脈の神庭につながっています。
絡穴の豊隆から足太陰経に向かう、脛の外側を巡り上って項~頭~喉へと流れるから、 陽明経が胃熱→痰熱症状がでる、去痰の定番なツボは豊隆です。
表裏な関係によって脾経が脳へと上げてしまう主要路となるイメージがあり、不安神経症や発狂・異常行動といった脳の問題では、これは、近年よく云われる”胃腸と精神”の関係を思わせる。
四、個人的臨床に使う穴
胃は五臓六腑全体の通降を調節する、表寒裏熱の症状になることが多いし。実から虚になりやすい、後天の気血不足で、筋力低下、さらに虚になると、また精神不安など鬱になる。頭維など効果がある。 胃の働きは体の熱源で、冷え性、便秘、下痢などの治療として胃の働きが十分かどうかを診ておくことがとっても大切で、治療には、実寒証が灸、虚熱証が鍼。神闕養生梅花灸がよく使います。
下関は下歯痛、そのほかにも顔面神経麻痺、神経痛にも用いられます。
天枢は大腸経の募穴であり、胃腸の調子以外、腹部全体の調子も整える大事な経穴です。
足三里、梁丘は胃痛を鎮める特効穴で、上巨虚と下脘を加えて、下痢に対して効果があります。
個人的にウツの治療は豊隆、頭維、足三里がよく使います。
① 胃の疾患:天枢、足三里、梁丘、上巨虚、下巨虚
② 冷え性:足三里、天枢
③ 不妊治療:帰来(男)、気衝
④ 乳房の疾患:足三里、陥谷、頭維、豊隆、乳根、上巨虚
⑤ 顔面麻痺:巨髎、地倉、頬車、頭維
⑥ 上の歯が痛い:巨髎、頭維
⑦ 下の歯が痛い:下関、衝陽、豊隆
⑧ 唇の痺れる:地倉、頭維、人迎
⑨ 養生梅花灸:神闕生姜灸、左右天枢、中脘、関元
⑩ 痰・咳:豊隆、足三里に鍼、歴兌に瀉法で三菱鍼を使って血を出す
- 上巨虚―> 胸部乳房などの実症
- 下巨虚—> 腹部子宮などの実症
- 条 口―> 糖尿病
- 解 穴―> 梁丘の下1寸、治療のうっ血を改善、少陰心経の少府も解穴として効きます。
足の太陰脾経 12-4
一、気血流注
起:隠白、絡:脛骨を上って陰陵泉穴で足の厥陰肝経と交叉、だから、陰陵泉透過陽陵泉にして肝経絡に繋がる。大腿内側を上り鼡径部の衝門穴より腹に入り、関元穴で任脈と会し(任脈、衝脈合流して婦人科治療するのはとてもいい処方)、腹中に入り、中脘穴、脾に属し胃を絡う。(任脈と関り)
分:中脘穴より別れて横隔膜を貫き、咽頭より舌根から舌下に散じる。手少陰心経に連なる。
【五要穴】
本穴:太白、募穴:章門、絡穴:公孫、郄穴:地機、
陰白(井木)大都(栄火)太白(兪土)商丘(経金)陰陵泉(合水)
二、生理作用
脾は腹中に在り、(下腹をコントロールすること、水)胃と互いに表裏をなす。脾は肌肉を主り、口に開竅して舌体に連なる。脾は運化を司り、水穀の精微を全身に輪布して生命活動の源とする。
益気統血し、五臓、六腑、四肢、百骸と肌肉を営養する機能がある(目の下に水が溜まる)。 脾経と言えば、肝経と腎経が女性の生殖機能に関りがあります。三陰交など不妊治療には大事なツボです。
このように脾と胃は表裏関係にあるといわれています。そのため、消化不良や食欲不振などの胃疾患の場合に脾経に反応が出てくることも少なくありません。この際は反応の出ている脾経の経穴を処理すると胃疾患を改善することができます。
三、臨床症状
脾気不好:脾の気は虚の場合、短気、イライラ、あるいは、肝之木に克
脾は運化、昇清、統血などの機能がある。
妊娠中に食欲不振なら、脾虚になり、脾が血を統血するから、気旺血衰、早産児になりやすい。食事とか、日常生活からの改善しなければならないよとよく患者さんに指導するから、東洋医学では、味が濃いと血に入る、味が薄いと気に入る、血には脾、気には胃、例えば、珈琲がブラック濃く飲むと、脾、血に入る、肝は酸木克脾の甘土
虚……体重節痛、全身無力感、胸息切れ、食欲なし、心窩部痛、腹痛、下痢、便秘、尿閉、 舌の強ばり、顔や手足のむくみなど、
実……糖尿病、
四、個人的臨床に使う穴
①婦人科疾患:三陰交、公孫、陰陵泉 ②瘀血 :血海、(解穴:梁丘下1寸、手の少陰心経の少府) ③胃腸急疾患:大都、地機、公孫 ④肝、脾、腎:三陰交穴、公孫、陰陵泉 ⑤消化と吸収 : 大白、
その他:個人的、脾経が水だから、灸薄い、鍼深い。補、瀉法とも鍼のすぐ傍、順方にお灸を据える、子午流注によって9-11の時に、本穴太白の下は子穴公孫を逆に鍼灸して、浮腫み解消。
- 心、胸、胃 : 公孫―内関
- 下腹部腫脹:公孫と任脈を温める上にお灸を据える
- 生理痛 :商丘、三陰交
- 肝機能障害:流注の関係によって陰陵泉透陽陵泉、三陰交、陰白
- 睡眠三毛灸:陰白と大敦の間にお灸を据える、陰白も
- 浮腫み解消:天、地、人の三皇穴(陰陵泉、地機、三陰交)
手の少陰心経 12-5
一、気血流注
起:足の太陰脾経の脈気を受けて心中に起こり
絡: 心系に属し、横隔膜を下って小腸を絡む
分:心系より上行して咽を挟み目につながる。 肺に上り、極泉に出て、少海、神門を経て、少衝に至り、手の太陽小腸経に繋がる。経脈の流注は大事なのは、経絡から経絡迄繋がる走行ルートだから、診察と治療には不可欠な知識です。本経絡は胸の中にある心臓中より起こって、心系(心臓、大動脈)に属し、胸から横隔膜を貫いて下にいき、小腸を絡う。また、胸からは上に上がる経路もあり、心系より上って咽(ここでは咽頭や食道)を挟んで、さらに上って目につながっています。
【五要穴
本穴:少府、募穴:巨闕、絡穴:通里、郄穴:陰郄、
少衝(井木)少府(栄火)神門(兪土)霊道(経火)少海(合水)
二、生理作用
血脈の運行を主宰し、全身に血脈を運ぶことによって体に栄養を送っており、生命活動の中心であり。これは西洋医学での心臓の働きをイメージは似っている。 霊枢によれば、「心は君主の官、神明出ず舌に開竅する」、また「心は生の本、神の処なり」、心は胸中にあり、心包に包まれている。
三、臨床症状
また神明を主り情志思維活動の中枢である。心は神を蔵すから、心経の経穴名は神、霊という字が入っているのは多い。神門・神蔵・霊道・霊台・霊墟・青霊などがあります。 心経の反応は腎経にもかかわっていることがあります。心腎相交という、これは心経と腎経がともに少陰経であるからです。先ほどの神封や神蔵、霊墟などは腎経に属しています。
手少陰心経の経気流注によって、咽干,脇、腕、前腕、の内側疼痛,掌中痛み、熱も感じる。
陰腋消耗して、渴而欲飲。 心失所养:心悸,失眠,神志失常。心神不宁。 心の病証 :発熱、更年期症状、口渇、胸脇、心窩の痛み、上肢の心経部位の痛み、手掌の熱感。
四、個人的臨床に使う穴
(霊道、通里、陰郄、神門)1.5寸以内のものだから、鍼より棒灸の方がよく使います。 神門に鍼灸するときに、補法は常識です、側臥位、手掌側に屈曲5度で神門透労宮。 神門と青霊,極泉は日常診療でよく使う。
- 神 門: 心臓疾患や精神疾患、腹痛、便秘
- 青 霊: 喉、心胸部など痛み
- 極 泉: 肩の疾患、精神不安
- 少 海: 耳鳴り、難聴
その他:更年期障害には 少海、陰郄、神門、少衝、
少衝、少府は救急療法として使われています
陰郄は胸の痛みに対して効果があり
火罐·(吸い玉)督脈に身柱から命門まで、心気虚にはとても有効。
手の太陽小腸経12-6
一、気血流注
起:小指末端(少沢穴)に起こり 絡:上腕後内側より肩の後から肩甲内側を循り、大椎穴で左右が交わる。缺盆に入り、膻中を通り、心を絡い、さらに下がって横隔膜を下り胃上脘・中脘につながったあと小腸に属する 分: 缺盆穴からわかれて頚を循り、頬に上り外眼角(瞳子髎)から耳中に入る。 またその支なるものは、頬からわかれて鼻から内眼角(睛明)に行き、足太陽膀胱経に連なる。
【五要穴】
本穴:陽谷、原穴:腕骨、募穴:関元、絡穴:支正、郄穴:養老
少沢(井金)前谷(栄水)後谿(兪木)陽谷(経火)少海(合土)
二、生理作用
小腸は胃の幽門と大腸の回盲部の間にあり。胃から送られてきた水穀を受けて受(じゅ)盛(せい)、徐々に消化するのは化物(かぶつ)及ぶ清濁(せいだく)の三つの機能を持たせている。 東洋医学では、清(水穀の精微)を脾の作用で体内に取り込み営養を吸収する、濁(水穀の糟粕)を大腸に送るである。
三、臨床症状
耳鳴り、目が黄色、咽頭炎、中耳炎、扁桃体炎、寝違え症状、首が回旋困難、腰部捻挫、五十肩、寝違え、失眠、頻尿、下痢気味か、便秘など。心経と表裏の関係で、症状は寒熱、虚実に分けられます。二便失禁がよく見られる。下腹部が痛くて、腰部から睾丸まで痛くなるのは小腸経の病方が多い。小腸経の寒邪は下腹部が重くて便血、熱邪は内痔にやすい。小腸経の虚なら寒になり、腫れ感、頻尿。小腸経の実なら熱になり、心下急痺、開口、舌に炎症、熱が上がったり、下げたりする。自汗、イライラする、小便赤、出にくいなど。
四、個人的臨床に使う穴聴宮:耳痛や中耳炎に対して使用されています。
- 天宗:胸痛や肩凝り、上腕の症状に対して用いることが多く。
- 臑兪:上肢の神経痛やリウマチなどに効き、また、高血圧に対する名灸穴でもあります。
- 少沢は気絶や失神の際の救急療法に用いられ非常によく効く経穴です。
- 前谷:何度も繰り返す熱
- 後谿:肺炎の予防の名灸穴とされています。
- 養老:リウマチの患者さんなどにもよく使用されています。
その他:前谷、母乳不足後谿(督脈)養老透間使、目のいろいろな疾患小海、臑兪、天宗、肩中兪、肩の疾患
手三関:陽谷から3寸腸関
腸関から3寸肝関
肝関から3寸心関
足の太陽膀胱経12-7
一、気血流注
起:内眼角睛明に起こり
絡:前頭部上がり、百会で左右が交わる、耳の上に行き側頭部に広がる。
分:後頚部で分かれたもう1本の支脈は、肩甲骨内側をめぐって、脊柱起立筋を通り、殿部、大腿後外 側を下り、膝窩中央「委中」で本経と合流する。さらに下腿後面を下り、下腿後外側、外果後方を通って足の第5指外側端至陰に至り、足少陰腎経につながる。腎をまとい、足太陽膀胱経に属する。
【五要穴】
本穴:足通谷、原穴:京骨、募穴:中極、絡穴:飛揚、郄穴:金門
至陰(井金)足通谷(栄水)束骨(兪木)崑崙(経火)委中(合土)
膀胱経下合穴:委中、三焦経下合穴:委陽八会穴の血会:膈兪、八会穴の骨会:大杼四総穴:委中、八脈交の会穴:申脈、陽蹻脈の郄穴:跗陽、
二、生理作用膀胱経の流注は頭の睛明から足至陰まで、州都之官,津液藏焉,気化出矣。 膀胱とは人体内に取り入れられた水分は、肺、脾、腎、三焦の働きにより、全身を巡った後、気化作用によって膀胱に集め貯まって、やがて尿となって排泄される。 最大の特徴は排毒生理作用があります。中国の銭湯では、よく背中の膀胱経に吸い玉たくさんやります。その目的は体の排毒です。 もう一つの排毒ツボは委中です、「腰背委中求」にも大事なツボだし、血が出す手法で、委中を排毒口でよく使います。
三、臨床症状 膀胱の特徴は、腎経と表裏、腎は先天の気である、腎に対して都である。人体水分泻下前に膀胱に溜まって、水に対して土に克、だから州の意味がある、人体水分は火によって気化になり、大地の清気は上昇して雲になり、雲が寒気にぶつかり、雨になり、天地陰陽水火相交。
膀胱は浄府、水府、玉海も言われます、津液を貯蔵して、気化して上に上昇して臓腑を潤い、腠里から出るのは汗で、下に尿になり体外に排出。功能は腎に属する。宣通気化,渗湿利水,温腎固浮。
膀胱経は十二正経の中に一番陽気昇発の経絡ですから、水なのに、太陽膀胱経と名前を付けられた。不通になると湿閉される。気化できなくなり、全て経絡に影響を与えるから、下腹部が痛くて、浮腫みになり、上に頭痛、肩コリ、首コリ、脱力などの症状が現れる。 寒湿痺、寒邪気、気滞血瘀によって寒がり、肩背部が痛い。 腎虚の場合は表裏関係の膀胱経に陽気に変更するエネルギー源は不足で陽気虚になり、気化不良、尿減少、浮腫みになります。
四、個人的臨床に使う穴
- 委中:腰背痛,排毒、
- 崑崙:高血圧、頭痛、腰痛、
- 承山:生理痛、痔、
- 金门:ぎっくり腰
- 飛揚:慢性腰痛、
その他:鼻炎花粉症:睛明、膀胱兪軽い痔など:承山、飛揚、崑崙目が覚める:睛明ぎっくり腰:金門逆子のホットライン:至陰
足の少陰腎経 12-8
一、気血流注
起:湧泉に起こり 、絡:太谿をめぐって分かれて、踵に入り、下肢後内側、膝窩内側を上がり、腹部5分(臨床治療時1寸)横骨から幽門まで、胸部2寸歩廊から兪府まで、本経と合流、脊柱を貫いて腎に属する、膀胱を絡む
分:本経:腎より上がって、横隔膜を貫いて、肺にはいり、気管をめぐって、舌根を挟む。
支経:肺からでて、心につらなり、胸中に流注、手厥陰心包経につながる。
【五要穴】
本穴:陰谷、募穴:京門、絡穴:大鐘、郄穴:水泉
湧泉(井木)然谷(栄火)太谿(兪土)復溜(経金)陰谷(合水)
二、生理作用
腎の三大生理効能 1、精を蔵し、2、津液を主る、3、納気を主る。《素問》、腎は精を蔵し,生命力の根源である元気をもたらす、腎により活性化されたものが、元気である。腎は作强之官。造化生人,水は萬物を化生、伎巧出焉。
精を蔵し:⓵生、⓶長、③化、④収、⑤臓の効能は全て揃いってます。
⓵生殖繁衍、先天之精、⓶成長発育、先天と後天之精、③成熟之極、歯寒髪落、④生老病衰、腎虚陽弱、⑤後天の気血を生成、先天の精気を補助。
腎は津液を主る、全身の水分代謝を調整する。脾が胃において、水穀から分りして上に送り、肺が全身に散布した津液は不要となった分を最後に腎に任せて処理する。腎の働きはうまくいかないと浮腫、頻尿、あるいは下痢、尿閉などの症状が出る。
腎は納気を主る、これは深い呼吸にかかわるもので、吸気を丹田までに取り入れて、精を元気にして、これを活性化する、腎機能低下すると納気も弱くなり、呼吸困難になります。
三、臨床症状
腎は精を蔵し、津液、骨を主る、耳と二陰に開竅、腎の液は唾である。
腎は充実していなければ、生殖機能は低下する、髪落歯寒、聴力低下、二陰不順。
主な症状:腰痛、脊柱痛、下肢無力感、足底熱通、口内乾燥、咽頭常に腫れ、疼痛。
顔面浮腫み、咳あり、吸気困難、イライラ、よく下痢
四、個人的臨床に使う穴
- 湧泉:頭頂部痛、咽頭痛、二便不順、労宮で湧泉を刺激して更年期症状など
- 然谷:生理不順、ED、下肢麻痺、
- 太谿:生理不順、浮腫み、尿失禁
- 気穴:先天の精を維持し、後天の気血を補助する
- 大鐘: 息苦しい、腰背部痛、踵痛、膀胱炎、浮腫
- 水泉: 咽頭炎、扁桃腺炎、生理痛の頭頂痛、生理痛の腹痛
その他:
⓵ 照海透公孫:逆経、肝鬱、
⓶ 交信、築賓、三陰交:経漏、生理止まらない
③ 太谿:腎結石の検査と治療
手の厥陰心包経12-9
一、気血流注
起:胸中の天池に起こり
絡:心包に属し(ぞくし)、横隔膜を貫(つらぬ)いて三焦を絡(まと)う
分:本経:胸を巡って、腋窩、上腕、前腕の前面、 手掌を通る、中指先端中央の中衝に終わり。
支経:手掌の中央から、四指の内側に至り、手少陽三焦経につながる。
【五要穴】
本穴:労宮、募穴:巨闕、絡穴:内関、郄穴:郄門、
中衝(井木)労宮(栄火)大陵(兪土)間使(経金)曲沢(合水)
二、生理作用 手厥陰心包経は陰気が少ない経脈である、本経絡は天池穴が胸中にあり、上、中、下三焦を繋がるため、心肺、胃脾、膀胱、腎と関る。心、神志、胃脾、などに作用される。
三、中医臨床症状応用
主な症状は経絡には:胸脇帳満、腋窩腫れ、上腕、肘固縮伸展困難、手掌熱感
蔵相には:イライラ、動悸(どうき)、心胸痛、面赤、目黄、喜笑不止
実の場合:心胸痛、
虚の場合:心胸煩躁
四、個人的臨床に使う穴
中衝:中風昏睡、熱中症、失神、舌硬くて喋られない、手掌熱、イライラ
- 労宮:中風昏睡、熱中症、癲癇、口(こう)瘡(そう)
- 大陵:心痛、動悸、胃痛嘔吐、上腕関節痛、頭痛失眠
- 内関:心胸痛、胃痛嘔吐
- 天池:心胸痛
その他:
♦大陵:ⅰ心火過旺、失眠(しつみん)多夢(たむ)、口臭(こうしゅう)、ⅱ胃火過旺、消化不良、便秘、口臭(商陽を加え)♦労宮、内関:心神病、胃痛♦鍼で内関透外関、お灸で公孫と然谷:心病にて持病の頭痛
手の少陽三焦経12-10
一、気血流注
起:関衝に起こり
絡:前腕、上腕後面を上がり、肩に上がって胆経を交わり、鎖骨上窩に入り、胸中に広がり、心包をまとい、横隔膜を貫いて、三焦に属する。
分:本経:鎖骨上窩に戻って耳の後部よりめぐって、目の下に至る、
支経:耳の下方から外診眼角に至り、足少陽胆経に繋がる、
【五要穴】 本穴:支溝、原穴:陽池、募穴:石門、絡穴:外関、郄穴:会宗、
関衝(井金)液門(栄水)中渚(兪木)支溝(経火)天井(合土)
二、生理作用 後天から得られた気血を全身に配布し、水分代謝を円滑に行わせる一連の機能である、 上、中,下三焦に分かれる。 上焦:心肺、後天の陽性の衛気を全身に配布して、皮膚を潤し、体毛に栄養を与える、体熱を産生し、体温を調整の働きもあります。 中焦:胃脾、後天の営気を全身に巡って、特に消化吸収に関わります。 下焦:腎膀胱経、糟粕に含まれる水分を分離して一分を腎によって不要な水分を最後に膀胱に浸み込ませる、もう一分が小腸から大腸まで、蒸発して肺に至る。
三、臨床症状
少阳三焦と足太陽膀胱経は委陽穴に脈気合流して繋がります。主な症状:外経ー耳鳴り、難聴、外眼角の周辺腫痛、咽頭痛、肩及び上腕後外部痛、
内蔵―腹部脹痛、小便不通,浮腫み、遺尿、トイレ近い。
四、個人的臨床に使う穴
・陽池:肩、上腕痛、難聴、耳鳴り、咽頭痛、
・外関:熱病、頭痛、肘関節が伸展、屈曲困難、前腕、手が震える、手指疼痛、
・支溝:寝違え、
・肩髃:中風、風疹
・中渚:生理不順、更年期障害 その他:「黄帝内経」には三焦が水道である、心肺、胃脾、腎膀胱、小腸、大腸など全身に繋がり、各臓器を調整したりしていますので、詰まる所があれば、頭痛、五心煩燥になりやすい。特に、詰まりやすいツボは鍼灸=>四瀆、消濼;鍼刺=>角孫、翳風。上焦には膻中、中焦には中脘、下焦には関元。外関と陽交と足臨泣(陽維脈と帯脈):男性陽虚には効果ある。
足の少陽胆経 12-11
一、気血流注
起:外眼角瞳子髎に起こり
絡:外眼角から大迎へ下がり、三焦経に交わり、鎖骨上窩に巡って、胸中に入り、横隔膜を貫いて、肝を絡う、胆に属する。
分:本経:側腹部→鼠径部にでて、陰毛をめぐる。支経:鎖骨上窩より、腋窩に下り、環跳で本経と合流する。大腿外側→膝外側→腓骨の前を下がり、丘墟を出て第四趾外側端の足竅陰に至る。足背で別れた支脈は、第一趾に至り、足厥陰肝経に繋がる
【五要穴】
本穴:足臨泣、原穴:丘墟、募穴:日月、絡穴:光明、郄穴:外丘、
足竅陰(井金)侠 谿(栄水)足臨泣(兪木)陽 輔(経火)陽陵泉(合土)
二、生理作用 胆の生理機能は、肝の疏泄機能により調整されている。子午流注によって、肝経の活動は1~3時であり、深夜12~1時の間に、胆は精汁(胆汁)を流して、胃脾の消化吸収の働きを助けている。中焦の胃脾は湿熱があるなら、肝胆には影響されますので。悪心、嘔吐、口苦などの症状が現れる。肝者、将軍の官、謀慮出る、胆者、中正の官、決断出る、胆気が虚になると、不安感が強くなったり、物に驚きやすくなったりする。
三、臨床症状
足少陽胆経は陰気から陽気が始めの経絡ですから、発熱病を治療の一番有効な経絡である。 つながる臓器は、胆、肝横隔膜、耳、目、咽頭。 主な症状:外経ー偏頭痛、外眼角の周辺腫痛、腋窩痛、胸脇外部痛、膝外側痛、 内蔵―腹部脹痛、小便不通,浮腫み、遺尿、トイレ近い。 内脏—寒熱、口苦,肝胆、神経などの疾患。 胆経は外眼角の瞳子髎から足の第四趾足竅陰まで、全身を通るから、それに幅広く移動する腋窩の淵腋→前腹部の日月→側腹部の京門→下腹部の維道→臀部の環跳の間に女性には、この経絡が不通になると、とても怖いことになる! 額や目じりシワが増えるし、髪もよく抜きますし、しらげもふえるのも気がします。 外側腰部、臀部、下腹部、大腿部脂肪がたまりやすくなる。つまり、上下細い、真ん中太くなる。
四、個人的臨床に使う穴
・聴会:耳鳴り、難聴、顔面麻痺
・本神:頭痛、眩暈、癲癇、頚項凝り、半身不随
・目窓:遠視、近視、顔面浮腫み
・脳空:頭痛、首コリ、癲癇、熱病
・風池:中風、風邪
・肩井:もちろん肩にも効く、乳痛、難産にも使うツボ、
その他:阳陵泉:半身不随、下肢麻痺、膝腫れ痛い、脇痛、口苦い、黄疸、嘔吐など。
- 陽 交:胸満脹痛。
- 外 丘:頚項凝り。
- 光 明:目痛、夜盲、乳房脹痛。
- 足臨泣:偏頭痛、眩暈、中風半身不随、乳房腫痛
足の厥陰肝経 12-12
一、気血流注
起:足の第一趾外側端にある大敦から起きる。
絡:足背、内果の前、下肢の内側に脾経と交わり、膝窩内側、大腿内側に沿って、陰毛の中に入り、生殖器を巡って、側腹部を上がり、胃を挟んで肝に属し、胆を絡う。
分:期門からさらに横隔膜を貫いて、食道、気管、咽頭、目(眼球、視神経)に連なり、額にでて、百会で督脈と交わる。
【五要穴】
本穴:大敦、募穴:期門、絡穴:蠡溝、郄穴:大都、
大敦(井木)行間(栄火)太衝(兪土)中封(経金)曲泉(合水)
二、生理作用
肝は、臓血、疏泄を主る、筋、目を支配する、つまり、高揚と通暢である、この働きによって、肝の気血が円滑に、伸びやかに、隅々まで行き渡ります。 肝鬱になると、気血が詰り、精神も鬱になりやすい、イライラして怒りっぽいなどの症状が出てくるし、胆汁の分泌が悪いから、胃脾の消化に助けられなくて、胃脾の病とる。視力低下、筋肉が萎縮などの症状も出てくる。肝経、衝脈、任脈三つとも女子胞から起きるから、女性の生殖機能に密接な関係がありますので、生理、不妊には考量しなければならない経絡である。
三、中医臨床症状応用
主な症状は伸展、屈曲不能な腰痛、胸脇帳満、下腹疼痛、疝気、咽頭乾燥、口内苦い、めまい、イライラ、怒り抑えりにくくなる。下肢のふらつき、五心煩燥、生理不順。不眠多夢など。
実症:肝気鬱滞、肝火上炎
虚症:肝陰虚、肝血虚、肝陽亢進(陰虚の陽亢)
四、個人的臨床に使う穴
・曲泉:合水穴で筋肉萎縮にはとても大事なツボである。
・大敦:お灸で疝気、生理多量、閉経、更年期障害など
・行間:栄火穴、亢進の場合、このつぼを鍼灸瀉法で、面熱目赤、燥咳失眠、五心煩燥などの症状には効果ある、陰部掻痒、小便熱痛、生殖器熱証も有効である。
・太衝:実、虚両証有効なツボである。清熱解毒、志定安神。生理不順、陽萎遺精、ウツなど
・中封:封藏するため、腎藏精、肝藏血。固摂作用がある。 お灸、推拿で太衝から中封までの補法手法じゃなければだめです。
子午流注の肝経:
丑時(1時~3時)肝経の時間である、肝は臓血の機能があり、この時間に横になってゆっくり休んで全身の血液が肝に戻って、心身ともにリセットされ、逆に、胆と肝の調子が悪くて深夜なのに眠らなくなる。 日本の文化の中に居眠りが含まっている。電車の中で寝ている方もよく見える。なのに、世界中に睡眠時間がとっても少ない。睡眠不足のリスクは西洋医学には考慮して疲れになりやすい、疲労回復は遅くなるなど。東洋医学では、深夜なのに、よく睡眠をとれなくて、胆、肝に負担かかりますので、最後に肝に関り病気になりやすいので、とっもて大事なことです。